PM2.5はマスクで防げる?


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PM2.5はマスクで防げる?

PM2.5はマスクで防げる? 大気中のPM2.5を吸い込むことで、呼吸器や循環器に健康被害が生じることが懸念されています。しかも、とても小さい粒子であるPM2.5は肉眼では見えず、わずかな隙間から室内にも侵入してくるため避けることができないのが困ったところ。最近ではPM2.5から身を守るためにマスクを着用して外出する人も増えていますが、実際のところ、PM2.5はマスクで防ぐことができるのでしょうか。

防げるマスクもある

結論から言うと、PM2.5はマスクである程度防ぐことができる場合もあります。必ずしも防ぐことができるというわけではないのは、すべてのマスクで防げるわけではないためです。たとえば、昔からよく使われていたガーゼのマスクなどではPM2.5は防ぐことはできません。PM2.5を防ぐためにマスクをするのならば、マスクの目の細かさに注意することが必要です。

PM2.5というのは、粒子の大きさが2.5μm以下であるということです。これは、花粉や黄砂などの粒子と比べてもかなり小さく、網目の大きなマスクでは目の隙間を通り抜けてしまうため意味がありません。PM2.5をマスクで防ごうと思ったら、当然のことながら網目が2.5μm以下である必要があるのです。通常のマスクでは防ぐことができない場合もあるので注意しましょう。

最近では、PM2.5対応のマスクとして販売されているものも多く、心配であればそういったマスクを利用するのもおすすめです。対応しているマスクはかなり網目を細かく作っており、PM2.5を通さないような仕組みになっています。また、インフルエンザが流行した際にもマスクの着用が推奨されますが、インフルエンザウイルス自体はPM2.5よりもさらに小さく0.1μm程度です。そのインフルエンザウイルスをシャットアウトするマスクであれば、PM2.5も通しませんので安心して使うことができます。ただし、インフルエンザウイルスの場合、咳やくしゃみなどの飛沫にウイルスが含まれており、それが飛び散ることで感染することも多いため、飛沫を防ぐことでインフルエンザ対応とする場合もあります。そういったマスクはPM2.5が防げるほど目が細かくない場合もあるので、表示をよく読んでから購入することが大切です。


マスクの形状やつけ方にも注意

マスクの形状やつけ方にも注意 いくら目の細かいマスクをつけても、形状が顔にフィットしなければ隙間から微粒子が侵入してしまいます。できれば顔の形に添った、立体的なマスクを使うのがおすすめです。立体的なマスクのメリットは、顔にフィットして横からの微粒子の侵入を防ぐとともに、口にマスクが触れないことで息苦しさを感じることなく快適に過ごすせる点にあります。PM2.5は日によって飛散量は違いますが、多い日が続くと毎日マスクを着用することにもなりかねません。快適に使えるマスクを選んでおいたほうが、毎日無理なくマスクを使うことができるでしょう。また、つけるときには鼻や口がしっかりカバーされるように覆うことが大切。時々鼻を出したまマスクをつけている人がいますが、それでは不十分です。また、鼻の部分に針金が入ったようなマスクの場合には、針金部分を鼻に添わせるようにしっかりフィットさせて着用します。女性や子供など顔が小さい人の場合には、サイズがあったものを使わないと隙間ができてしまうこともあるので特に注意しましょう。

肌や目への対応も忘れずに

PM2.5に対応した規格のマスクを正しく着用することで、鼻や口から侵入するPM2.5はかなりカットすることができます。ただし、それ以外の目や肌に付着するPM2.5は防ぐことはできません。大気中に漂うPM2.5は当然目にも入りますし、そのことで目がゴロゴロしたり違和感を覚えたりすることもあります。目に入るPM2.5を完全に防ぐには花粉メガネのようなゴーグル型のメガネをするしかありませんが、自転車に乗ったりして前から風を受けるときは特に目に微粒子が入りやすくなるので普通のサングラスやメガネをかけるだけでも多少違いはあります。また、PM2.5に含まれる鉱物や化学物質が原因で肌荒れなどを起こす人は、マスクをしても口の周囲しか防ぐことはできないので、できるだけ肌に触れないように長袖の服やショールで肌を覆い、帰宅後は速やかにシャワーなどで洗い流すようにしましょう。