PM2.5予報とは


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PM2.5予報とは

PM2.5は何もないところか急に湧き出るものではありません。その発生メカニズムがすべて解明されていないとはいえ、ある程度どこでどれくらい発生するかはわかっています。たとえば、日本国内で発生するPM2.5の場合、何か特別なことがない限り急激に発生量が増えるということは考えられません。火山が噴火したり花火大会などで極端に火薬が使われたりという場合にはその日だけ発生量が増えたりもするでしょうし、新しく何らかの工場が稼働することによってその日を境に発生が増えることはありますが、何もないのに急に大量のPM2.5が発生することはないのです。しかし、実際には日によってPM2.5の観測値にはかなり違いがあります。PM2.5は非常に粒子が細かいため風による影響を受けやすく、風向きや風上におけるPM2.5の発生量などによって変動しやすいのです。とはいえ、観測値として発表されるのは、すでに大気中に存在するPM2.5の量ですから、発表された観測値を見てからその日の対応を考えたのでは手遅れです。マスクを使用したり外出を控えたりといった対応を適切に行うためにも事前の予報が大切なのです。

PM2.5の予報は可能か

前兆はあるものの突然起こりうる地震などの現象とは違い、PM2.5は国内で発生する量はある程度予測可能ですし、大気中のPM2.5がどの程度飛来するかについては、風の向きや強さなどを計算することである程度予報を行うことが可能です。明日はPM2.5が多くなりそうだという予報を目にしたら私たちも、外出の予定があるからマスクを用意しておこうと思ったり、子どもたちには外遊びを控えさせたりするなどの対策を取ることもできるでしょう。もちろん火山の噴火による突発的なPM2.5の発生もあり得ますが、大陸から飛散するPM2.5などについては十分に予報が参考になりますので常にチェックしておくことが大切です。


PM2.5の予報のチェック方法

日本気象協会HP
日本気象協会HP

雨の確率を天気予報でチェックするように、先々のPM2.5の量についてはPM2.5予報でチェックしておきましょう。最近ではテレビなどでPM2.5の飛散量が逐一報道されることは少なくなりましたが、インターネットのサイトなどでは細かい予報を見ることがあります。中でも良く利用されているのが日本気象協会のHPに掲載されているPM2.5予報でしょう。PM2.5予報が6時間ごとに3日先まで掲載されており、それぞれ地図に飛散量が色分けされているのでPM2.5がどこからどのように飛来するのかが一目でわかるようになっています。アニメーション画面にすれば、PM2.5が飛来する様子をさらにわかりやすく見ることもできます。日本全体の予報はもちろん、西日本、東日本、北日本、沖縄など、地域に応じた予報をしているのも便利です。そのほか、自治体によっては観測値だけではなく予報をHPに掲載している場合もあるので、ピンポイントで予報をチェックしたい人にはぴったりでしょう。それ以外にもPM2.5の予報を掲載しているサイトはたくさんあるので、自分が見やすいサイトを見つけるのもおすすめです。また、スマートフォン向けに開発されたPM2.5予報のアプリを使えば、出先でも簡単にPM2.5予報をチェックすることもできます。

予報の値が高かったら?

SPRINTERS(九州大学応用力学研究所内)
SPRINTERS(九州大学応用力学研究所内)

PM2.5予報の値が高い場合には、できれば外出は控えるようにします。どうしても出かける必要がある場合はマスクを着用し、花粉用のメガネなどがあれば着用します。PM2.5が70μg/?を超えると注意喚起の予報が自治体から発令され、防災情報メールで配信したり、テレビやラジオなどで報道したりすることで市民に伝えられるので、それに応じた行動をするようにしましょう。自治体によって、注意喚起の予報を知らせる方法は異なりますので自分の住む自治体ではどのような方法で連絡されるのかを確認しておくことも大切です。喘息など気管支に疾患を持つ人や、小さな子どもなどは特にPM2.5を避けるように心がけます。