PM2.5の及ぼす影響


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PM2.5の及ぼす影響

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PM2.5は非常に細かい粒子ですが、大気中を漂って家の中はもちろん、呼吸と共に人体にまで入り込むことでさまざまな影響を及ぼします。PM2.5は目に見えないほど小さな粒子であるために、どれくらいの量が飛んでいるのかもわかりにくいですし、喉の違和感によって初めてその存在を感じるという人も多いのではないでしょうか。健康被害ついてはまだ正確には解明されていない点も多いのですが、やはり呼吸器に疾患を持つ人や小さな子供などはできるだけ吸い込まないようにするべきです。基準値を超えるほど飛散量が多い日には、健康な成人でも健康に影響が現れることがあるので注意するようにします。また、呼吸によって体内に入り込むだけではなく、農作物などの食品に付着することにより口から摂取することも考えられます。呼吸器に影響があるということは、経口摂取するのも問題があるのではないかと心配する人もいるでしょう。ここでは、PM2.5の及ぼす影響についてご説明します。


健康への影響

健康への影響 PM2.5の及ぼす影響の中でももっとも気になるのが健康への影響です。PM2.5の特徴としてはひとつひとつの粒が非常に小さいということが挙げられますが、小さい粒であるためにPM2.5は花粉や黄砂に比べても肺の奥深くまで入り込むことがわかっています。さらに肺の血管を通して血液にまで入り込むため、呼吸器のみならず、循環器にも疾患を引き起こすこともあるのです。現在の調査によると、基準値を下まわる程度の飛散量であれば、健康な大人がすぐに何らかの症状を訴えるような心配はありませんが、もともと呼吸器などに疾患を持つ人は注意するようにしましょう。

健康への影響


乳児・子供への影響

体内に入り込んで体に影響を及ぼす成分はPM2.5以外にもいろいろありますが、いずれの場合も乳幼児や子供は、健康な大人と比べるとかなり反応しやすいという特徴を持っています。さらに、免疫力が低い幼児や子供は、どうしても健康被害が現れやすくなりますので、できるだけPM2.5を吸い込む量を少なくするように周囲の大人がサポートしていきましょう。マスクを着けるように促したり、飛散量の多い日には外出を控えさせたりするなどの工夫をすることが大切です。

乳児・子供への影響


食品への影響

大気中のPM2.5による健康被害が懸念されていますが、大気中にそれだけのPM2.5があるということは、私たちが口にする食品にも付着していることが考えられます。とくに、農作物などは大気中のPM2.5を含んだ雨が降り注ぐことによってかなりの量のPM2.5が付着している可能性もあります。また、PM2.5を含んだ雨は流れになって川となるため川の水などにもPM2.5の成分が混入していると思われますが、水の安全性は大丈夫なのでしょうか?毎日口にする食品や水の安全性を考えることも大切です。

食品への影響


特に注意が必要な場合

現在の見解では、健康な成人であれば基準値の範囲内でPM2.5が飛散している程度であれば健康を損なうほどの影響はないと考えられています。逆に基準値を超えているような場合には、健康な人でも影響が現れる可能性があるということですので、マスクをしたり外出を控えたりなどの対処が必要です。また、基準値を超えていなくても、もともと気管支に疾患を持つ人や、幼児や子供、お年寄りなどは体に影響が出やすいために注意したほうがよいでしょう。

特に注意が必要な場合